専門看護師になるためには

専門看護師になるには、専門看護師の資格を取得する必要があります。しかし、専門看護師の資格を受験するためには既定の条件を満たさねばなりません。クリアすべき条件は、看護士の資格を保有していること、実務経験が5年以上ありそのうちの3年は専門看護分野であること、看護系大学院で2年履修し38単位取得することとなります。受験資格を取得したら毎年7月から10月の間に行われる認定審査を受け、書類審査通過後に筆記試験を受け合格したら専門看護師認定証が交付されます。また、取得したら一生持ち続けられる資格ではなく、5年に一度審査が行われます。受験条件として定められている専門分野での実務経験ですが、対象となるのはがん看護、精神看護、地域看護などを含む13分野です。

専門看護師の資格試験の合格率は75%から80%で高い部類に属しますが、受験資格が厳しいため専門看護師の人数は多くありません。大学院に2年通うには学費がかかるうえ、通っている間は看護師として働けないため生活費も必要となります。大学院は奨学金で通えることもありますが、2年間暮らせるぐらいのお金は準備しておかなければなりません。専門看護師の資格を取得した後は、基本給が飛躍的にアップするわけではありませんが、資格手当が支給されるため給料は少し高くなります。しかし、専門看護師の資格を取得すると仕事の幅が広がり、転職やキャリアアップにおいては大きなアドバンテージとなります。