看護師の資格には、専門看護師や認定看護師という分野が存在します。どちらもより熟練された知識や技術を持ち、看護師としてスペシャリストな立場にいるためスキルアップを目指している人にとっても目標としやすい資格です。専門看護師はがん看護や精神看護などの特定の分野において、看護の実践やケア提供者に対する相談、円滑なケアが行われるようにする調整などの役割を担います。他にも、倫理調整や看護者に対する教育、研究などがあり、現場で得た知識や経験を教育や研究に繋げることも仕事の一つとなります。3年以上の専門看護分野の実務経験を含む5年以上の実務経験と大学院の修士課程の修了が必要で、その後認定審査の合格を経て資格を取得することができ、さらに5年ごとに資格の更新も行われます。
認定看護師は、専門看護師と同じく特定の分野において熟練された看護の実践、看護職に対する指導や相談などが主な業務です。こちらは3年以上の認定看護分野の実務経験を含む5年以上の実務経験に、6か月の認定看護師教育課程を経て、試験に合格をすると資格を取得することができます。細分化された特定の分野での優れた看護技術や知識が求められる仕事で、より質の高い看護を行うこととなります。なお、特定の分野は専門看護師と認定看護師ではジャンルが少し異なります。現場だけではなく教育や研究にも貢献したい人は専門看護師を、特定の分野の知識を身に付け、現場の看護により深く関わりたい人は認定看護師を目指してみてはいかがでしょうか。